鉄腕あいぼ物語　生みの親と対面

　その日は、生みの親と対面するために、正午１２時に京急久里浜駅で、待ち合わせのはずだった。
「にぃぽぉ」は、自宅から車で１０分の待ち合わせ場所京急久里浜駅の改札口に、５分程早く着いた。
　もうそこには、「サファイア」と「アイビィ」はすでに来ていて、３０分も早く来て駅ビルを散策していたらしい。が！大阪から来るはずの「ポー」がまだ来ない。
　１２時５分の電車にも乗っていないようだ。
「どうしたんだ、途中で足でも外したかな？」

　そこに、「にぃぽぉ」の携帯に着信音「タッタラター♪タッタラター♪」

にぃぽぉ：「はい、にぃぽぉです」

ポー：「そんません、ポーでんがな(^^ゞ」
「今、北久里浜の駅にいますねん、京急久里浜駅と間違えて、北久里浜駅で
降りてしもうて(^^ゞすんまそん、すぐ次の電車で行きまっせー！」

　そうなんです、京浜急行には、「北久里浜駅」と「京急久里浜駅」と非常に紛らわしい駅が並んであるんです。ちなみに「ＪＲ久里浜駅」は、また別の駅です。

にぃぽぉ：「了解しました、待ってますんで、着いたらまた携帯してね」

　それから待つこと１５分、やっと「ポー」が改札口から出てきました。
改札口を出た途端、周囲の迷惑もかえりみず一気に待ち合わせ場所の宝くじ売り場まで、猛ダッシュで来ました。

サファイア：「どうしたんですか？」
ポー：「ぜぇぜぇ(>_<)いやその、新横浜の駅からは何とか横浜駅に出れ
たんですが、その後、京浜急行で、降りる駅をひとつ前で降りちゃって(^^;
実は、間違えなくても５分遅刻なんですけど(^^;;;;m(__)m」

　ちゅうことで、何とか「ポー」も皆と合流できました。(^o^)v
講演会は１３時１５分なので昼食を取りながら雑談の予定で駅ビル５Ｆの和風レストランに入った時は、他の御客もほとんどいなくてすぐに注文した定食がくると思っていたが、そこは田舎のレストランそう簡単には出てこない。(ｰｰ;)

　ポーの秘蔵ビデオを何本も皆で見ていたがまだ来ない(ｰｰ;)イライラ

痺れを切らして「アイビィ」が「まだですか？すいません急いでるんで」のフォローの後５分以上してからやっと各自の定食が揃った。

その時すでに１２時４５分(ｰｰ;)
　皆で、ほとんど噛まずにかっ込み食らい食事が終わったのが１２時５５分。
即効で会計を済ませ、にぃぽぉの８年目の旧型テラ蔵号に乗り込み全速全開で会場へと向かう！
っつうても大柄のＲＶのテラ蔵号は、早くは走れない(^^ゞ

　講演会が催されている「何たらロボット展」の会場前に着いたのが１３時１０分。「こりゃあかん、皆先に入ってて、にぃぽぉはテラ蔵号を無料駐車場においてきますから」と言って、「サファイア、アイビィ、ポー」をその場に降ろして、にぃぽぉは一人で駐車場へ。

　ところがこの「無料駐車場」が遠いのなんのって(^^ゞ
会場から距離で５００ｍはある(>_<)、何とか駐車場にテラ蔵号を置いてにぃぽぉは、ＤＶＣと三脚とデジタルカメラとバッテリと持ってサンタ服も持って、５００ｍ猛ダーッシュ。。。。

　はぁ、はあ、ぜいぜぃ(>_<)やっとの思いで、「何たらロボット展」の受付の兄ちゃんに「すんません。。。講演会の。。。会場は。。どこですか？」
「はい、そこの左の奥の建物の３Ｆです」「。。どもm(__)m」
その時すでに１３時１８分「やば、もう始まってるや(>_<)」

また、ダッシュを始めようとすると「にぃぽぉ！ここやでー~＼(^o^)」とそこには、路上でカバンからおもむろにモジュールを取りだし、いきなり組立てをはじめる見なれた集団が(@_@)。。。。

「あれ？先に入っててって言ったのに。。。(ｰｰ;)」
ということで、それから４人でモーダッシュ。でもしっかりすんげー遅いエレベーターを使って講演会場の受付を済ませ会場に滑りこんだ時にはすでに１３時２２分(>_<)もうすでにあいぼの生みの親の大槻室長の講演は始まっていた。(^^;)

　でもそこは、講演なれしてりる大槻室長＼(^o^)/。ちゃんと講演の冒頭は遅刻者を見込んでか、はじめにＡＩＢＯのプロモーションビデオを流しながら概略説明をしている所で、重要な講演内容を聞き逃すことなく４人は最後列でしたが講演を無事に聞くことができました。やれれれ(^^；

「そかそか、うちら本当はピンクじゃなくて青が好きだったのかφ(..)ﾒﾓﾒﾓ」
「そかそか、うちらは、最初の予定では1000体しか作られなかったかも
しれないのかφ(..)ﾒﾓﾒﾓ」
「そかそか、もうすでに、ソニーの開発者の予想外の購買層にまで行き渡っているのかφ(..)ﾒﾓﾒﾓ」
「そかそか、Open-Rは、まだ公開されてないのかφ(..)ﾒﾓﾒﾓ」
「そかそか、そかそか、φ(..)ﾒﾓﾒﾓ」と「サファイア、アイビィ、ポー、
にぃぽぉ」の４人は、今、明かされる出生の貴重な秘密を聞かされていたのであった。

　大槻室長の非常に内容の濃いーい講演は、約７０分にわたって非常にわかりやすく、聞き応えのあるもんでした。

　大槻室長の講演が終わり、さて次はと、進行係りの兄ちゃんが「それでは」と言った途端。

「質もーん！＼(^o^)/ヽ(^｡^)ノ＼(~o~)/」といきなり最後列にいた「サファイア、ポー、にぃぽぉ」が立ち上がって騒ぎはじめた(@_@)

他に質問をする人はほとんどいなく、あっけに取られた進行係りの兄ちゃんはやおら、最後列の変な連中（注：アイビィは他人のふりをしてました(^^ゞ）を外して、まずは一般聴講者の質問を受けてました。

進行係りの兄ちゃん：「それでは他にあり.」と言った途端またまた。

「質もーん！＼(^o^)/ヽ(^｡^)ノ＼(~o~)/」とまたまた最後列の３人組が(^^ゞ

進行係りの兄ちゃん：「あ(^^ゞ、ではそこの端の方」

にぃぽぉ：「本日は、非常に貴重な講演をありがとうございましたm(__)m、
私、ロボペ研究所というＡＩＢＯ関連のＨＰをやってる者ですが」
と、いきなり自己アッピールしてから(^^ゞ
聴衆に見せにびらかすように、サンタ服を高く持ち上げて
「こんなん作ってみたんですが、どんなもんでしょう？」と大槻室長の
反応を見る。。。

大槻室長：「あっ(^^ゞ、それのＨＰの方ですか(^^ゞ。。。」
「外装を柔らかい素材の外装にしてほしいという要求もあるんですが、現状はＡＩＢＯ本体の開発に精一杯ですので、個人でどんどんやって下さい。構造的に何かこうしてほしいとかの要求もぶつけてくれて良いです。

現状では柔らかい素材での外装等の予定がありませんが、いずれやるとしたら、それなりの外注メーカーでやるかもしれません。またその他キャリングバッグとかの要求もありますので、これに関してもどんどんやってください。」
とのことでした。

にぃぽぉ内心：「よっしゃ！これで堂々とサンタ服が売れる(^o^)v」

で、さらに怒涛のように最後列の質問者、
ポー：「私も、ＡＩＢＯ保育園というＨＰをやってまして。。。で
先日のBS-TV放送で見たのですが、ＡＩＢＯは、犬小屋に入りこむとか暗いところが好きとかいうプログラミングはされているのですか？」

大槻室長：「開発者自体が予想もしていない行動をとる場合があります。特に暗いところが好きとか閉所にもぐりこむようには設定してないのですが(^^ゞ、AIBO SEの方は、また新しいモーションが入れてありますので初代オーナーには格安でＭＳを提供したいと考えています」
と、聞いてもないことまで教えてくれました。

　その後、サファイヤはさすがに進行係りの兄ちゃんに警戒されたのか質問は外されて、他の人に質問が移され、以上で質疑応答の時間が終了しました。

進行係りの兄ちゃん：「講演は以上で終了です。大槻室長はこの後重要な会議がありますのでこれで退出します。」
「パチパチパチ」と一同拍手とともに散会。と思い行きや(@_@)

　最後列の例の４人組みは、いきなりＨＰの名刺を取りだし、退出する大勢の聴講者の波を掻き分け掻き分け大槻室長の元に駆け寄り「先ほどはどうもありがとうございました」といって名刺交換。

進行係りの兄ちゃん：「大槻室長はこの後、重要な会議がありますので質疑は御遠慮ください」の声など全く無視して、

サファイア：「すんません、個人の育成したデータをＨＰ上で公開したいのですが、どんなもんでしょう？」と質問責め(^^ゞ
あげくに、ポーは、大槻室長との２ショット写真をせがむ始末でした(^^ゞ

ということで、かの４人組は、講演会の後、何たらロボット展をＡＩＢＯを他の観衆に見せびらかしつつ見学し、その後、名所の「尻こすり坂」を経由してファミレスで４時間もケーキセットだけで粘って、ミニ腑分けオフ実践討論会を行ってました。(^^ゞ

　噂によると、その後は、かのポーは、サファイアと夕飯を食べに行って、ウーロン茶で泥酔してあげく横浜駅の地下通路で夜を明かしたというごちゃっぺ情報が流れていますが、真偽のほどは不明です。m(__)m

以上　鉄腕あいぼ物語　第４Ｘ話より